登山に行くと感じる、私たちが日々だすゴミと環境問題について

5年ほど前から、毎年、父と山小屋での一泊登山を続けている。低山ばかり登っていた父に、もう少し高い山に登らないかと誘ったことが始まりだ。

最初に小屋泊登山を楽しんだのは、日本百名山の1つにも数えられている東京都最高峰「雲鳥山」。2017年に、標高2017mの山に登った。初めての小屋泊にドキドキし、登るまでのしんどさ、登り切ったという達成感と景色は、とても記憶に残っている。

今年は、姉と姪っ子も一緒に、富山県の立山 御山に登った。ルートは、室堂ターミナル〜浄土山を経て、1日目の宿「一の越山荘」へ。そして、翌朝に標高3003mの雄山の山頂、「雄山神社峰本社」に向かう。今回の立山登山の目的地だ。

小学生の姪っ子のために、父がオリジナルの高山植物図鑑を作成。高地という空気が薄く、太陽の照射が激しい条件に立派に耐えながら、美しく咲き誇っている植物たちは、とても美しく見える。(途中、豪雨で写真が撮れなかったのが、とても残念)

最初は平坦な石畳の道が続く
標高が高いため、7月下旬でもまだまだ残る雪渓

山道を歩きながら、ふとゴミがほぼ落ちていないことに気づく。登山を始めるときに、①極力ゴミになるものを持っていかない、②ゴミを出しても必ず持ち帰ることを、徹底的に叩き込まれたこともあり、山道で見かけるゴミには少し敏感だったりする。

例えばおにぎりを包んでいるサランラップ。これは自然に土へ戻ることはないため、誰かが拾わない限り、ゴミとして半永久的にそこにあり続ける。人間が山へ入ったことで、山の自然環境を壊してしまうのだ。

山荘について教えてもらった事だが、立山ではゴミを拾いながら頂上を目指す人、自然保護センターの方など多くの方が、日頃からゴミ拾いをして山の環境を保っているそうだ。霊山として古くから山岳信仰の対象だった立山。山に対して敬う気持ちがあるからなのか、そういった行動が日頃から行われていることに、少し驚いた。

一番上に小さな社殿があり、神主さんがお祓いをしてくれる

私が登山中に意識していることは、ゴミになりそうなものを、極力持っていかないことだ。コンビニで買うおにぎりは、過剰に包装してある分、ゴミになるものも多いので、必ず自分で握ったものを持っていく。調理するときは、ゴミが出ないような食材を選ぶ。

おやつや行動食も一つのジップロックにまとめて入れて、個装のゴミを出さないようにする。ガベッジバッグ(生ゴミや残飯などを入れるゴミ袋)を使って、ビニール袋の隙間からゴミが落ちないようにする。

こうした小さなことの積み重ねが、日々自分が出すゴミの量について考えるきっかけにもなる。登山をすることは、環境問題について関心をもつことに繋がると思うので、多くの人にオススメしたい。長時間歩くことで健康にもつながるし。引き続き、今年の秋は紅葉登山と美味しいお弁当を楽しむつもりだ。

山頂で食べる、ご飯はほんとに絶品!

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